B.書院文書の空き領域からの救出
(Binary Editorによる処方)
ビジネス書院は空き領域にデータが存在すれば救出できます。

  作業No.2M025 詳細情報
症状 「80ページあった文書が、いつのまにか数ページになっていた。なくなった部分は大事なデータなので、どうしても探してほしい。」
対応  
1. Mag Copyでバックアップを取る。@
フォーマットの不良個所はない。
2. @FDをリッチテキストコンバータ(RTD)にかけると、7文書があり、問題の文書名の文書は短い文章に置き換わっている。
同FDをWindowsで開くと、上記7ファイルはBANGOUフォルダーに100〜106として存在している。
NUWやFinal Dataでもそれ以上出てこない。
番号領域に保存する文書は文書番号が重複すると新しい方が保存され、古い文章が放棄されたものと思われる。
3. FD内の全データを1ファイルで切り出して調べる。
その方法は:
1)ハードデスクに(40字の全角空白+改行)×14,000行のテキストを作り、ファイル名を1200.binとする。それをMS-DOSの1.25MBで初期化したFDに保存。A
2)Magic CopyでAの00-0トラック(最初の1トラック)を@FDにコピーする。B
3)Bの全データが1200.binとしてMifesなどのエディターで参照できる。
B.書院の文書データは通常の文字コードでは全角表示できない。新しいセクターの始めから書き込むので、前のデータが使用した最後のセクターの未使用部分が「裏」の字として残る。それが文書の切れ目の目印になる。その最後に#があり、新しい文書データがはじまる。データの始まり方は
^T^Y 1^X^@^@・・・・!!!!!!^@-^@^\^@^@^@^@(1セクター分位の空白文字)の後、^S*/<#^T^Y 1^などと来て、FFFFFFの後/?がある。この
/?の直後からが文字データである。
4. 文書データの切れ目をさがして、それぞれ独立したファイルとして切り出す。最初の方に文書リストや外字領域があるが無視する。名前は100からの数字にする。(ハードディスクに保存C) 8個のファイルが切り出せた。(100〜107)
切り出す時、空白文字^@が省略されて前に詰まってしまったので、次の工夫をする。(「バイナリ1」モードでやったため)
5. 右の操作で喪失ファイルを救出する。
Cには大きなサイズのファイルが4個あり、@には3個しかないので、この4個の内に失われたファイルがあるものと推定する。
以下は大きなサイズのファイルのみを扱う。
@の100とCの100を並べて開いて、Cの100の/?以下のデータを@の100の/?以下のデータに上書きして、置き換える。このようにして、3つ置き換え、ここでRTCで内容を確認する。やはり、残った1ファイルに失われた文書データがあるらしい。@に復元した100は失われたファイルではないので、Cの4つ目を@の100にさっきと同じようにして置き換える。
RTCで確認すると、100の題名は前の文書のものだが、内容は見事失われた文書が復元している。
6. RTCで救出した文書の題名を付け替えて、いらないファイルを消す。

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