MOデータ救出の実践 
   
  1. MOのデータ救出で第一に行う作業は、原本MOのイメージコピーを作ること。ソフトはdrv2img.exe, img2drv.exeを使う。(注1)
  2. PCハードの条件は、Windows98にSCSIのMOドライブがついていること。
  3. イメージコピーの過程で、読取不良セクターがチェックでき、コピー先でNull値に置き換えられる。
  4. このソフトの非常に便利な点は、書き込み時に0セクターがスキップされるので、0セクターのみ不良の症例では、img2drvで書き戻すだけで完全に直ってしまう。ただし、ソニー、マクセル、三菱などメーカによって、0セクターの初期値が異なるので、コピー先が他社のMOだと、ルートディレクトリが空になったり、文字化けしたりすることがある。
  5. イメージコピーして上記の症状になった場合は、0セクターを適正値でパッチする。これには、asp_pat.exe(注2)を使う。
  6. まず、各社のMOの0セクターをasp_save.exeで収集しておいたものをパッチしてみる。
  7. FAT32やNTFSにユーザーが自分で初期化している場合も想定すること。例えば、FAT32は6,7セクターに0,1セクターのスペアがあるので、dumpして見れば分かる。これだったら、6,7を0,1にパッチする。
  8. MacintoshのMOでもdrv2img, img2drv, asp_patなどのソフトが使え、同様にすればよい。
  9. 以上で、まだルートディレクトリが復元されない場合は、Windowsなら、Asp_srch.exe(注4)で見えるディレクトリ構造から自分でBPBを再構成する方法もあるし、Norton Disk Doctorで ディレクトリを再構築したり、その他市販の救出ソフトを使う方法もある。市販ソフトはFinal DataやデータレスキューPro、Easy Recovery Proなど、それぞれ長所があるので、使い分ける。
  10. Macintosh用ソフトは、Norton Utilities for MacintoshやDisk Warrior, Data Rescueなど。
障害事例
  1. MOが入っていることが認識されない
  2. 初期化されていないと誤認される
  3. ルートディレクトリが空
  4. フォルダ名が文字化けしている
  5. ルートディレクトリが別のMOのものになっている
  6. 特定のフォルダが開かない
  7. 特定のファイルが開かない。


以上の内、2〜6の症例は概ね、この方法で救出できる。
1はまずコピーがつくれないのだから、この方法では対応できない。これは企業秘密なので当店にお任せください。
7はそのファイル内部にエラーがあることが多く、ファイルの種類により、ファイル修復ソフトがあるものはそれを利用する。⇒ワード・エクセルの場合

(注:1〜4)  松田利昭氏のDisk Salvage Toolsの一部。最も役立っているシェアウエア。使用料を送金して創作活動を支援すること。

(03/04/09更新)

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手順および注意点