パソコンと内蔵HDDのデータ救出例


パソコンが起動しない」経験をした方は多いのではないでしょうか。画面が真っ暗 (ブルースクリーン)青い画面に英語のメッセージが出る、起動画面の途中で止まる起動画面が何度でも繰り返されるブートマネージャが出るスキャンディスクが始まる、などなど。多くの場合、原因はOSの障害です。OSの修復が簡単にできない場合、データ救出をしてから(必要なら、内蔵HDDを取り換えて)OSの再インストールを行います。

@症状: 電源をONにしても黒画面のまま起動せず。

lenovo ThinkCentre 8706-MSJ/Seagate ST380815AS 81GB NTFS
 パワーランプは点灯、HDDアクセスランプ消灯。
診断と救出作業:障害は物理的なもので、ヘッドが過敏・不安定で、冒頭の読み込みに連続して失敗するため、ヘッドが退避して、Windowsの起動をやめてしまう症状。原本HDDを安静にしてワーク用HDDにセクター単位のイメージコピーの結果、完全なクローン作成に成功。ご指定のデータを救出した。


A症状: Windowsが起動しない。データだけ救出したい

NEC PC-9821V10/CONNER CFS850A 850MB
 診断と救出作業:HDDに物理的な障害や不良セクターはなく、障害は論理的なもので、ルートディレクトリ、Windows フォルダに破損があるものと推定。原本HDDから作業用HDDへ全セクタのイメージコピー、ツールによりディレクトリ復元、区画A, B全データ救出

B症状: 起動完了時に警告メッセージが出て、カーソンが動かない。
警告の内容は「ファンが正常に動作しません。このため、十分な性能が得られない場合があります。お買い求めの販売店またはお近くの保守サービスセンタへ点検を依頼してください。」

 東芝 Satellite J40 Windows XP / Toshiba MK4025GAS
デスクトップが表示されてから警告が出る。断と救出作業:当社のPCにUSB接続では認識せず(この現象は時々起こる。HDD本体とHDDケースとの相性の問題)。ATA内蔵HDDとして接続して内容が無事表示できたのでデータ救出。Satelliteの方は機器切り替え時期として、修理せず。

C症状: クリック音がして起動できない

Seagate ST3200822A / 200GB / NTFS
救出作業: 障害調査、原本HDDを調整すると起動ができたので、ワーク用HDDに原本の読み取れるセクターをなるべく多くコピーし、ディレクトリ復元の方針。まず、およそのエラー領域マップを作成。それによると冒頭から不良セクターが頻発し、途中10GBほどもエラーなしの領域もあり、また25GB辺まではおなじような頻度で発生し、これ以降は末尾までホトンド不良セクターはなし。先にエラーのない領域をコピーし、その後残ったエラー頻発領域にかかる。エラーセクターにアクセスし続けるとヘッドが往復運動してクリック音を発し、認識できなくなる現象を繰り返し、最終的には起動時からクリック音が出て回復できなくなり、そこまでのコピー結果から、ご希望の写真と経理書類を救出。

D症状: 起動しないDiskが回転していない

Hitachi DK23EB-40 / Windows XP
 
基板に障害があり、サーボモータが回りません。
救出作業:基板交換後も読み取り不良セクターが発生、冒頭部1キガに19個、末尾4ギガは1000Hセクターに約1個の割合で頻発、中間部はエラーなし。冒頭部は正常なセクターでも読み取りが遅く、通常の10倍以上かかり、ダウン寸前の状態。冒頭部のエラーによりフォルダ情報やWindowsやアプリファイルの損害が推定され、末尾は恐らくiTune Musicのファイルの比較的新しいものにノイズとしてエラーが及んでいるものと推定された。My DocumentsとOutlook Express, Favoritesを救出、2.27GB。


B, 使用中の障害

使用中にフリーズして作業できない。ファイルのコピーが遅くてがまんの限界。ファイルを間違って消してしまった/フォーマットしてしまった。何時の間にかフォルダがカラになっているHDDがマウントしないドライブはあるが開けない未フォーマットと表示される。などなど

E症状: 暖まると周期的にカチカチカチと音がしてその間はアクセス不能になる
 最近、起動・動作共に極端に遅くなった。ファイルをバックアップしようとしたが時間がかかり過ぎ、途中でやめた。


Maxtor 6Y160P0 / Diamondmax Plus 9 / 160GB / 内蔵HDD
救出作業: Cドライブ40GBの全データの救出依頼。まず、別のHDDに原本HDDのCドライブ全セクターのイメージコピーを開始。当店ではバックアップツールは相変わらず松田利昭氏のData Salvge Toolsを愛用している。コピー開始後、数ギガ進んだ位置で、カチカチ音が始まり、コピーエラー発生、数分休み少し冷えたところで再開すると、先ほどのエラー位置も問題なくコピーでき、今度は10ギガ位の位置で発生、ここは再開しても数百セクターでまたひっかかる難所になっていたが、同様に作業して無事通過。その後はCドライブの終わりまで一気に到達。結局Cドライブ40GB全セクターのコピーができた。

F症状: Seagateの大容量HDDがマウントしない

Seagate ST31000340AS / 1TB / Intel EFIパーティション
救出作業: 基板のメモリがスタックしたため通電してもPCとHDDとが連絡がとれない状態。同型番が短期間しか出回らなかったため入手困難で、基板交換ができなかったが、「Seagate ロック解除」でyahoo検索すると10ページ以上のヒットがあり、3000円程度でキットが入手できた。(後で考えるとこの値段はチト高いが、教えていただくのだから仕方がない)。取説に従ってPCのシリアルポートとHDDをつなぎ、繰り返しハイパーターミナルでコマンドを打ち込むこと半日、ついにメモリが修復できて、原本HDDのデータに元通りアクセスできるようになった。これだけWEB上をにぎわしているということは、基板のファームウエアに障害があるためで、いつスタックするかわからないので、新しいHDDに全部複写して完了。


G症状: C, D両区画が開けない (ハード・ソフト両方に障害)
Western Digital WD3200AACS / NTFS 
診断と救出作業: 調査、C, DともMFTファイル(ディレクトリ情報)が破損している。HDD自体も連続使用中に停止する現象がある。原本HDDから作業用HDDに全セクターコピー、エラー散発、ディレクトリ復元、C, Dともディレクトリ情報がかなり破損しており、LOSTFILEが多かったが、内容からDocuments and Settingsがわかり、メールやMy Documents, Desktop等を救出。全体のデータ量は23.7GB。


H症状: ほとんどのフォルダが開けないか開けてもファイルがエラー

Hitachi IC25N040ATCS04-0 / NTFS
救出作業: 原本から作業用HDDに全セクターイメージコピー、エラーセクターはなく、ディレクトリ情報をになうMFTファイルに破損があり、問題の症状がでているものと判断。ツールERPによりディレクトリ再構築、救出結果はデータ量26.8GB, ファイル数12万弱。コンピュータウィルスのTorojan Vundoに感染したファイルが数個あり削除。


I症状: マウントしない

Maxtor Model:6L200P0 , Code:BAJ41G20
 救出作業:ディスク回転音なし、基板の障害と判断、同型機の基板と交換して正常起動、救出。基板障害による代表的な現象は、@通電しても全くの無音でディスクが回転していない、Aディスクの回転音はあるが、ヘッドアセンブリが動いていない。B正常に回転音もドドドというアクセス音が聞こえるが認識しない。の3つである。当店ではエラー実績のあるモデルを優先して基板交換用に取り揃えています。

J症状: マウントしない

Hitachi HDS722516VLAT20 / 164GB
救出作業: 認識障害調査、ドライブへの供給電圧に過敏に反応し、ヘッドが正常動作しない。原本HDDから作業用HDDに全セクターのイメージコピー作成、不良セクターが散在します。その位置は全セクタ数12A19EB0(Hex, 以下同)中、2598〜2800F43の間に7個所のエラーセクター領域があり、これ以降エラーなし。エラーセクターはすべてCドラブにあり、Dドライブにはエラーセクターがなく、ご希望のデータを全部救出することができた。
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A 
 

B
 


























EMaxtor 6Y160P0
 





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当社では20年以上に及ぶ多くの、さまざまな状況下のデータ救出経験を積んでおり、非常に高い救出成功率をあげているので、メーカー様をはじめ、国内外の企業・官公庁・研究機関・個人・団体様からご依頼を受けております。安心してご利用ください。

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