PC9800シリーズ用FDのデータ救出
(工場ロボット用プログラムの救出事例)

 NECの98(PC9800シリーズ)用のフロッピーディスクのトラブル解消いたします。
症 状 詳細情報
シークエラーでファイルが呼び出せない。 NECのPO9800シリーズで動く金属加工ロボットのプログラムFDとのこと。NCマシンと同じ意味なのか?シャッターを開くと傷が見える。

 当社に修復を依頼されるFDの内5%くらいは昔のNECの98(PC9800シリーズ)用の16Sector/track、容量1.25MBの規格のもので、障害内容は大抵はディスクの縁近くのリング状のキズによるエラー(シークエラーや読み取りエラー)です。
 ユーザにご利用状況をうかがうと、金属加工の工場で加工用ロボットを動かすパソコンプログラムがこのフロッピーに入っているそうで、「コレ1枚しかないので困っている」とおっしゃいます。

 FDジャケットやラベルには黒い油染みが見え、油や金属粉塵が飛び交う過酷な環境を無言で物語っています。こうした環境ではいくら注意しても長年の間に細かい金属の削り屑の微粒子がヘッドとディスクの間に入り込んでしまい、キズをつけてしまうものと推定されます。

 外縁近くが傷つくと、ファイルの位置やサイズなどの最も大事なデータを管理するFAT(File Allocation Table)が破壊されるので、読み取りエラーとしてはねらるてしまうのですが、FATは同じトラック上にバックアップがあるので、もしそちらが無傷なら100%復元できる可能性があります。リング状のキズでも1周の内の位置により浅い深いがあり、データの被害は最初はごく一部なのですが、何度も確かめていると、損傷が全体に及んで、FATが両方とも破壊されてしまいます。エラー対応はご自分でなんとかしようとしないで、なるべく早い段階でご依頼ください。

 FATが両方とも読み取れなくなっても、当社では読み取れる範囲内のファイルを復元することができます。今までの経験では、工場用の短いプログラムタイプの場合、FD全体のデータの集合を分析して、ファイルの開始を示すマーク、ファイルの名前、ファイルの末尾を示すマーク、次のファイルの開始までのプランクなどを判別することができ、これらを手がかりに元あったファイルを切り出していきます。

 

 おまけとして、FDの障害の最悪の程度とはどんなものかご紹介しますと、中心の金具が外れて、ディスクは裏表とも傷だらけという状態です。こんな末期状態からも当社は救出いたします。
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最悪の状態

 当社では20年以上に及ぶ多くの、さまざまな状況下のデータ救出経験を積んでおり、非常に高い救出成功率をあげているので、FDメーカー様をはじめ、国内外の企業・官公庁・研究機関・個人・団体様からご依頼を受けております。安心してご利用ください。

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