デスクトップ、ポータブルHDDのデータ救出例

A. デスクトップHDD

症状: 未フォーマットと認識されるか、HDDが全然認識されないこともあります。

Buffalo HD-160U2 ( Samsung SP1604N) / FAT32
救出作業: 調査、原本HDDから作業用HDDに全セクターイメージコピー、読み取り不良セクターはNull値で代用して進め、ツールDRPによりディレクトリ復元、復元した全データを救出、
 読み取り不良セクターが特定の領域に固まって発生しており、その位置はSector Address:0 (hex, 以下同)〜E0F4、4800000辺〜483BDBD, 7BB0000辺〜7C0DB6Aの3つの領域で、9000000以降は未使用のため調査せず。
冒頭部はMBRからFATやディレクトリ情報にエラーがあり、未フォーマットと認識されるか、HDDが認識されない原因になっている。
救出結果はディレクトリに一部破損があったので帰属不明フォルダができたものの、約50GB救出。


症状:  通電すると弱いカチカチ音がして、認識しない)

FireWire/USB HDD Lacie 500GB〜750GB 3台

診断: 分解し、内部のHDDを他のUSBケースにいれると正常であることが判明、今度は原本ケースに容量の小さいテスト用HDDを入れると、正常に認識してしまい、当初不良部位が確定できなかったが、最終的にはACアダプタが劣化して出力不足になっていることが判明。HDDケースを交換して解決。⇒詳しくはブログをご参照

症状:  認識しないか勝手に断続する

IO-Data RHD-UX1.5T 2台

診断: アイオーデータのカートリッジ式DDである。認識しないか、または勝手に断続するとの症状。お客さんがキーを付けてくれなかったので、自前の鍵の束から合うものを探すのに一苦労しましたが、めでたく適合キーが見つかり、カートリッジ取り出に成功。やはり内部のHDDは問題がなく、原本フレームあるいはフレームとカートリッジの接点に障害があると判断し、HDDケースを交換。


B. ポータブルHDD:

症状:  削除またはフォーマットしたデータを復元

IO-Data HDPCシリーズ(ポータブル)
診断: 一見カラに見えるHDDを復元して、かなりの分量のフォルダ/ファイルを確認。意気揚々とお客さんにご連絡すると、「そのHDDは救出結果を容れるためのHDDで、もう1台の方が救出してほしいHDDです。」とのご返事。あらためて荷物を調べると、果たしてもう1台のHDDが発見されたのでした。「ありゃりゃ、早とちりだったのね。」


症状:  BIOSでHDDがが認識されない。回転音は正常

HDDケース:メーカ不明、HDD:SAMSUNG
診断: 内部のHDDを取り出して、PCに直結しても認識されず、ATAツールで見ると、第1番目のセクターがCRCエラーである。状態は不安定で、良好だったり、全然返事がなかったりする。何度も環境を変えて試行し、データのある領域のイメージコピー作成に成功、救出した。
 市販の救出ソフトは第1セクターか読めないと全くお手上げになるので、こういう事態ではATA_TOOLとNBA_TOOLが役立つ。



症状:  BIOSでHDDがが認識されない。回転音がしない

HDDの接続不良ではなく、全く回転音が聞こえない場合、基板障害の可能性が大である。基板交換で成功した例:最近の基板交換4例

症状:  BIOSでHDDが認識されない。
回転音がしない2、ウンウン唸るような感じ
HDDが回転しようとして回転できないので、ウンウン唸っているような音または振動を感じる。モータの障害かヘッドの吸着の可能性大。
⇒対応は、分解・ヘッド交換やモータ交換が必要、重度の物理障害になります。


症状:  BIOSでHDDがが認識されない。はっきりした異常音がする
はっきりしたカツンカツン、チャッキーチャッキー、その他Maxtorなど警告音:
⇒これも分解・交換が必要になる、重度の物理障害です。


症状:  BIOSでHDDがが認識されない。ザワザワしたはっきりしない異常音がする
ヘッドまわりの異常の可能性大、分解までは必要ないかもしれません。⇒ノイズあり認識しないHDD の救出



   


  

  


 


 

 

当社では20年以上に及ぶ多くの、さまざまな状況下のデータ救出経験を積んでおり、非常に高い救出成功率をあげているので、メーカー様をはじめ、国内外の企業・官公庁・研究機関・個人・団体様からご依頼を受けております。安心してご利用ください。

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