損傷ワープロFD、PCFDのデータ救出事例
(NC加工機械のプログラムFDを含む)

★ワープロ専用機の文書フロッピーディスク(3.5インチ、5.25インチ)
 富士通 「OASYS」(「OASYSメイト」含む), 東芝 「RUPO」 (JW-50/55/70/80含む), 東芝 「TOSWORD」 , シャープ 「パーソナル書院」 「ビジネス書院」(「住所録」も含む), NEC 「LANWORD」 , NEC 「文豪」 , 松下電器 「U1PRO」 , 松下通信工業 「パナワード」 , 松下電器 「U1B」, 三洋電機 「サンワード」, ミノルタカメラ 「ワープロエース」, キヤノン 「キヤノワード」, リコー 「リポート」, 日立 「ワードパル」, カシオ計算機 「カシオワード」など
パソコンのワープロソフトのフロッピーディスク(3.5インチ、5.25インチ)
 一太郎, 松, 新松, Microsoft Word, OASYS/Win, クラリス, PowerPoint, COMASなど
★産業機械、NC加工機械などのデータフロッピー(3.5インチ)
金属加工機械のプログラムFDの事例
症状:シークエラーでファイルが呼び出せない
所見:シャッターを開くとリング状の傷が見える。
用途:金属加工機械のプログラムFDとのこと。

 当社に修復を依頼されるFDの内5%くらいは昔のNECの98(PC9800シリーズ)用の16Sector/track、容量1.25MBの規格のもので、障害内容は大抵はディスクの縁近くのリング状のキズによるエラー(シークエラーや読み取りエラー)です。
 ユーザにご利用状況をうかがうと、金属加工の工場で加工用ロボットを動かすプログラムがこのフロッピーに入っているそうで、「コレ1枚しかないので困っている」とおっしゃいます。

 FDジャケットやラベルには黒い油染みが見え、油や金属粉塵が飛び交う過酷な環境を無言で物語っています。こうした環境ではいくら注意しても長年の間に細かい金属の削り屑の微粒子がヘッドとディスクの間に入り込んでしまい、キズをつけてしまうものと推定されます。

 外縁近くが傷つくと、ファイルの位置やサイズなどの最も大事なデータを管理するFAT(File Allocation Table)が破壊されるので、読み取りエラーとしてはねられてしまうのですが、FATは同じトラック上にバックアップがあるので、もしそちらが無傷なら100%復元できる可能性があります。リング状のキズでも1周の内にはセクターにより浅い深いがあり、データの被害は最初はごく一部なのですが、何度も確かめていると、損傷が全体に及んで、FATが両方とも破壊されてしまいます。エラー対応はご自分でなんとかしようとしないで、なるべく早い段階でご依頼ください。

 FATが両方とも読み取れなくなっても、当社では読み取れる範囲内のファイルを復元することができます。今までの経験では、工場用の短いプログラムタイプの場合、FD全体のデータの集合を分析して、ファイルの開始を示すマーク、ファイルの名前、ファイルの末尾を示すマーク、次のファイルの開始までのプランクなどを判別することができ、これらを手がかりに元あったファイルを切り出していきます。
 
 

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最悪の事例
 中心の金具が外れて、ディスクは裏表とも傷だらけという状態です。
こんな末期状態からも当社は救出いたします。

カビ障害の事例 
保管場所の湿度などの条件により、カビが発生して大事なディスクを傷つけることがあります。
調査、対策は当社にご相談ください。
   

 当社では20年以上に及ぶ多くの、さまざまな状況下のデータ救出経験を積んでおり、非常に高い救出成功率をあげているので、FDメーカー様をはじめ、国内外の企業・官公庁・研究機関・個人・団体様からご依頼を受けております。安心してご利用ください。

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